左)弊社・森屋/右)成本様

左)弊社・森屋/右)成本様

マイクロソフト コーポレーション
Patterns and Practices, シニア プログラム マネージャー
成本 正史 様
2014年1月

株式会社アークウェイの創立10周年を記念して

会社創立10周年おめでとうございます!森屋社長とはマイクロソフトから独立された直後くらいに知り合い、それから現在にいたるまで様々な議論をさせていただきました。四谷三丁目のマンションの一室で山のような本に囲まれながら、これから世の中がどういう方向に進むのか、そして自分たちは何をなすべきか、時間が経つのも忘れて熱く語り合ったことを懐かしく思い出します。その中で森屋さんが一貫して持ち続けていたのが、開発者を幸せにしたいという思いでした。英語にはBHAG(Big Hairy Audacious Goal)という言葉があります。それは組織のビジョンを宣言し共有するためのものです。マイクロソフトの「A computer on every desk and in every home」がそれに当たり、Googleの場合は「Organize the world’s information and make it universally accessible and useful」です。アークウェイは「Developer happiness」をBHAGと掲げてこれまで邁進されてきた10年だと思います。時には会社のビジネスよりも優先させて、10年間変わらず開発者の幸せを追及する姿勢には少し心配すると同時に頭が下がる思いです。

この10年を振り返ってみると、Googleの誕生、Web2.0やクラウドコンピューティングといったムーブメントなど様々なことが起こりました。ITが世の中の主役に登り詰めた期間とも言えるでしょう。すでに通信、音楽、出版など各業界でITによる破壊的イノベーションが始まりました。我々は今後10年でさらに大きな変化を見ることになるでしょう。ストレージ、コンピューティングやネットワークといったインフラストラクチャはほぼ無償でコンシューマーに提供され、ほとんどのビジネスはオンラインに移行するでしょう。発展したインフラストラクチャを利用する形でデバイスも進化します。世の中に存在するあらゆるデバイスはネットワークに接続され、オープンな規格とクラウドソーシングによりスマート化(多機能化)が進みます。そして産業界ではパブリックなITインフラストラクチャとスマートデバイスを活用することで何十兆円という規模の最適化が可能となり、必然的にITのマーケット規模は飛躍的に拡大するでしょう。進化は人体にも及びます。病気の治療や健康維持のために、ナノテクノロジーや万能細胞を組み合わせてコントロールする目的でITが駆使されることになるでしょう。この動向は人工知能などさらに先の未来へとつながっていきます。このような世界を実現するのは言うまでもなくソフトウェア開発者です。我々が生み出すコードが世の中の変革を駆動し続けるのです。

この10年の間にアークウェイが成長する姿を見るのは私にとっても大きな喜びでした。森屋さんを中心に志を共有するみなさんにはこれから先の10年間も引き続き頭脳集団として世の中をリードしてもらいたいと思います。みなさんの溢れんばかりのアイデアを形にすることでソフトウェア開発に変革をおこしてください。そしていつかDeveloper happinessが実現されるよう願っています。